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2024.02.01

ソールの話

こんにちは、銀座ヨシノヤ銀座六丁目本店宮崎です。

今日は、ソールの話

レザーソール、ハーフラバー(半ゴム仕様)、ラバーソールどれがいいの?って気になりませんか?

それぞれのソールにはそれぞれのメリットがあります。

先日、「レザーソールの靴にハーフラバーやつま先にスチールを付けたらいいのでしょうか?」と尋ねられたので、ソールの話を書こうと思いました。

基本的に既製品は甲革とソールの硬さのバランスなど、そのままの状態で一番履きやすく設計されているのでレザーソールの靴ならレザーソールのまま履くことをオススメします。

使ってみて

・ ソールが薄くて地面の凸凹を足裏に感じてしまう

・ 滑りにくい方がいい

などと思うようでしたら、ハーフラバーを修理で貼っていいと思います。

ハーフラバーあるあるですが、ハーフラバーを貼ると多少の雨でも平気だと思ってしまい、靴の扱いが途端に雑になってしまう傾向があります。靴を大事に履きたいのであれば、天気など靴を労わりながら付き合えるレザーソールがオススメかも知れませんね。

つま先のスチールに関しては、屈曲が硬い靴でつま先ばかりがすり減ってウェルト(細革)まで擦り減ってしまうのでは・・など靴を大事に思うが故の心配だと思いますが、マッケイやハンドソーンの手工靴の場合、無理にスチールを付けなくてもいいと思います。つま先がある程度まで擦り減った頃には屈曲がよくなりつま先の擦り減りが止まることが多いからです。履く頻度、歩行距離、脚力、歩き方の癖など、その他の要因もあるので、つま先の擦り減りがどうしても気になるようでしたら、つま先に革でもゴムでもスチールでも補強修理をして下さい。

レザーソールは、足なじみや屈曲性、軽さなどの他、華奢でエレガントな見た目と履き心地に高級感を感じます。昔、ベテラン販売員の佐々木はレザーソールでないと「価値観がないね!」なんて言っていました。静電気も起こりにくいような・・・

ハーフラバーは、レザーソールの前半分にラバーを貼ったもの、見た目の美しさを保ちつつ、滑りにくく、多少の雨なら大丈夫というメリットがありタフに歩けます。ラバーのみを交換すればいいので、メンテナンスコストも安く済みます。

ラバーソールは、見た目のボリュームが出ますが、滑りにくく一番タフかも知れません。コバが張り出した重厚感のあるカジュアルテイストの靴ならかっこいいと思います。今の流行りは、パラブーツのようなラバーソールなのかな・・・。