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2025.03.05

攻めすぎ極み

こんにちは、銀座ヨシノヤ銀座六丁目本店宮崎です。

今日は、攻めすぎ極み

ハンドソーンの靴は、グッドイヤー製法同様にウェルトとソールを縫い合わせる出し縫いを行います。出し縫いを施す靴は通常ウェルトが張り出すものですが、九分半シリーズの靴は上からみるとウェルトがほぼ見えず、張り出しはほぼありません。

エレガントな靴なので華奢に見せたいのはわかりますが、「よくぞここまで攻めた!!」って感じです。

特にホールカット「O 723」のサイズ26.0は、攻め過ぎの極みです。

ヒールもピッチドヒールになっており、トップリフトの面積がかなり小さいです。

この靴を製造していた頃、職人が靴が作りにくいと言っていたそうです。

攻めすぎているうちにいつもの感覚を失って、攻めた靴作りになっていました(笑)

実用品であるはずの靴も、ここまでくると作品のような世界観になります。

手仕事ってホントにすごいですね!!