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今日は、手縫い靴(九分半)フェアにちなんでお客様の古い紳士靴。
お爺様の靴を履きたいと持ち込まれた靴です。




品番等はわかりませんが、おそらく40~50年前の手縫い靴で仔山羊革(キッド)を使った手縫いのストレートチップです。
羽根脇のスワンステッチといえば、エドワードグリーンのバークレーやチェルシーのイメージですが、こんな昔からあったのですね!!
ソールの「矢筈がけ」や前半分の「キャンバスライニング」、バックシームの「棒市」など昔ながらスペックがみられます。




九分半仕立ての靴は、当時の繊細な革を使った手縫い靴の現代版です。
洗練された見た目と贅沢な足入れ感の演出のため甲革にはイタリアンベビーカーフ、ライニングには山羊革を使用しています。「見た目のよさ」と「履きよさ」は両立しないと言われてきましたが、高い次元で融合した靴となりました。
100年以上続く会社には、いい靴を作るヒントがたくさん眠っています。
この靴を持ち込まれたお客様は、「靴に詳しくないけど、いい靴だと思ったらから私が履きたい」と相談にいらっしゃいました。
素晴らしい審美眼です!!